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第1回~ロコモティブシンドローム~

第1回最近よく耳にするのですがどういう意味ですか?

よつぎ整形外科院長の丸山晴久先生をお招きして、
「ロコモティブシンドローム」について伺いました。

小菅
近頃、「ロコモティブシンドローム」
という言葉をよく耳にします。
これはどのような状態のことですか?
丸山
ロコモティブシンドロームとは、
加齢や生活習慣などが原因で、
骨、関節、筋、腱、神経などの運動器に障害が起こり、
「立つ」「歩く」といった機能が低下し、
要介護になるリスクが高い状態のこと。
和名は運動器症候群。
「ロコモ」と略して呼ばれることもあります。
小菅
病気ではなく、概念的なことなのですね?
丸山
はい。
皆さん、メタボリックシンドロームはご存知かと思います。
メタボが成人病予防のための概念として作られたのに対し、
ロコモは運動機能低下の予防のための概念として生まれました。
人間が生きる上で、人の手を借りずに、
自分の足で立って歩くことはとても大切ですよね。
これから迎える超高齢社会を見据え、
人々の運動器を長持ちさせ、
健康寿命を延ばしていくことを目的に、
2007年に日本整形外科学会が提唱しました。
小菅
ロコモかどうかを判断するにはどうしたらいいですか?
丸山
日本整形外科学会公認の
「ロコモ度テスト」をやってみるといいでしょう。
これは骨や関節、筋肉などの運動器が
衰えていないかどうかをチェックするもので、
代表的なテストとしては
『40センチの台に腕を組んで座り、
反動をつけずに片足で立ち上がることができますか?』
というものがあります。
小菅
座った状態から手を使わずに
片足で立つんですか!?
結構難しいですね。
丸山
筋力は40歳を過ぎたくらいから急激に低下します。
このテストがクリアできない方は、
すでに運動機能の低下が始まっている、
または進行している状態になります。
小菅
ロコモを改善するためには
どのような運動がおすすめでしょうか。
丸山
日本整形外科学会公認の
「ロコモトレーニング(通称・ロコトレ)」
というものがあります。
例えば、「片足立ち」。
毎日、左右1分間ずつ、片足立ちをします。
大変な方は机や椅子の背などに
軽く手をかけて行ってもいいでしょう。
歌を歌いながらやると、短く感じられますよ。
楽しく行う工夫をして、
“毎日続ける”ことが大事です。
小菅
食生活では
どのようなことに気を付けたらいいですか?
丸山
5大栄養素を1日3回の食事から
バランスよく摂取することです。
主食として肉、魚、大豆製品などを。
副菜として野菜、キノコ類、イモ類などを。
そして、乳製品と果物は毎日取ることが理想です。
栄養バランスは一週間の中で整えればいいので、
無理なく続けることが大切です。
小菅
バランスの取れた食事は、
あらゆる病気の予防になりますからね。
丸山
現在、日本は平均寿命が世界一で83.7歳。
一方で、健康寿命は74・9歳です。
平均寿命と健康寿命が10歳近く離れているんです。
これはつまり、
“長く生きられるけれど元気じゃない”という状態。
この健康寿命と平均寿命を近づけるためにも、
ロコモの考え方が必要になってくるんです。
小菅
一生、自分の足で歩いて、
元気にいきいきと過ごしたいですものね。
それに、要介護や寝たきりになったら、
家族や周囲の人にとっても問題になります。
自分自身だけでなく大切な家族や友人のためにも、
日頃からロコモ対策を意識して、
運動器の健康を維持していきたいです。

よつぎ整形外科 院長丸山 晴久

東京女子医大リウマチ痛風センター整形外科研修医。日本医科大学整形外科入局。日本医科大学大学院卒業、医学博士。平成10年よりカリフォルニア大学アーバイン校にてドクターフェロー。帝京平成大学客員教授を経て平成21年によつぎ整形外科を開業。平成22年ほりきり整形外科開業。葛飾区医師会理事、東京都臨床整形外科医会理事。

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