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日本最北端で味わう縁起物
ツキを招くタラバカニ

【北海道稚内市】日本列島の最北端に位置する稚内市はいわば「日本のてっぺん」。日本最北端の岬、最北端の温泉、最北端の駅など日本一がいっぱいの街であり、かつてはニシン漁やカニ漁で賑わった海の街でした。昭和の終わり頃まではタラバカニの水揚げ量も日本一を誇り、街のあちこちでタラバカニが売られていたそう。カニはハサミを上下に振る様がツキを招くことを連想させることから縁起物として珍重されます。今回は最果ての街・稚内で、縁起の良いタラバカニを味わい、絶景をたずねる旅をご紹介します。

【稚内駅~稚内温泉 童夢】
底曳網漁の歴史を知り、最北の夕陽をたずねる

稚内の旅は、バスターミナルのあるJR稚内駅からスタート。駅一階の「キタカラ」内にある稚内観光協会に立ち寄り、マップやパンフレットを入手したら、まずは「北防波堤ドーム」へ向かいます。1936年、稚内から樺太(大泊)間の航路整備の一環として建設された半アーチ形のドームは、四季を通じて強い波風から桟橋駅と人々を守るための波よけとして作られたもの。古代ローマ建築を思わせるドームの前に立てば、まるで異国の地にいるような感慨に浸ることができます。

  • 12北防波堤ドームは北海道遺産にも選ばれている。
  • 3日本最北端の駅であるJR稚内駅。

稚内近海は江戸時代よりニシン漁の一大漁場として知られ、昭和20年代から40年代になると底曳網漁の前線基地となった稚内に全国から多くの人々が集まりました。最盛期であった昭和27年、底曳網漁業の親方・瀬戸常蔵が建てた邸宅が「旧瀬戸邸(正式名称:旧瀬戸家住宅主屋)」。登録有形文化財として一般公開され、漁業の歴史や網元の豊かな暮らしぶりを知ることができます。

  • 1旧瀬戸邸ガイドの筬島義春(おさじまよしはる)さんの説明を聞きながら見学すると、底曳漁業の歴史や網元の豊かな暮らしぶりが目に浮かぶよう。

次は、かつてたくさんの底曳網漁船が停泊していたという第一副港地区へ。2007年にこの地に誕生した「稚内副港市場」は、土産処、食事処、温泉やギャラリーが集まった複合商業施設。底曳船をイメージした館内には大漁旗が吊るされ、港のにぎわいが再現されています。

市場棟にある「稚内牛乳」では、自然放牧酪農のこだわりの牛乳で作ったソフトクリームをいただきましょう。濃厚なコクとすっきりとした甘さは牛乳本来の風味を生かしたおいしさ。土産店では海水から作られた「宗谷の塩」を見つけました。

  • 1稚内副港市場市場棟。海産物から加工品まで稚内の特産品が豊富にそろう。
  • 2牛乳本来の豊かな甘みとコクが味わえる稚内牛乳ソフトクリーム300円(税込)。
  • 3宗谷の塩100g/250円(税抜)、250g/600円(税抜)。お土産にも最適だ。

さあ、時間はそろそろ16時。陽のあるうちに夕陽の名所である「ノシャップ岬」に向かいましょう。ノシャップ岬とは、アイヌ語で「岬が顎のように突き出たところ」、「波のくだける場所」という2つの意味があるそう。晴れた日は花の浮島として知られる「礼文島」や、「利尻富士」を一望することもできます。遠浅の海にゆっくりと夕陽が沈む直前、たなびく雲と海面が美しい黄金色に染まります。息をのむような絶景に、言葉を忘れてしまいそう。体が冷えたら日本最北の日帰り温泉施設「稚内温泉 童夢」へ。露天風呂や薬湯につかり、ゆっくりと体を温めて旅の疲れを癒しましょう。温泉のあとは、いよいよタラバカニです。

  • 1周辺にも、青少年科学館、ノシャップ寒流水族館などがあり、見どころがいっぱい。
  • 2日本最北の稚内市では日没も早い。1月2月の日の入りは16時台だ。
  • 3最北の日帰り温泉施設「稚内温泉 童夢」入館料は大人600円(税込)、こども300円(税込)、乳幼児100円(税込)

【北の味心 竹ちゃん~宗谷岬】
縁起の良いタラバを堪能したら、いざ、日本のてっぺんへ

稚内中心街に戻り、いよいよタラバカニ料理をいただきます。「北の味心 竹ちゃん」は寿司と郷土料理のお店。さばきたての見事なカニ足を「焼きタラバカニ」と「活タラバカニ刺」に料理していただき、残りは豪快に塩茹でに。刺身はねっとりと甘く、焼いたものは、ほのかに香ばしく旨みが凝縮され、塩茹でではカニのコクと食べごたえのある食感がストレートに味わえて、どれも絶品。紅白の見た目がなんともめでたく、幸せな気分でいっぱいになります。

  • 1カニのおいしさを最もシンプルに味わえる「塩茹でタラバカニ」。稚内では茹でガニが正月料理の定番だという。時価(要予約)
  • 2さばきたてのタラバカニを網焼きにした「焼きタラバカニ」。3150円(税込)
  • 3冷水で〆ると繊維が縮み、花が咲いたようになる「活タラバカニ刺身」。3150円(税込)

翌朝、駅からバスで走ること約1時間弱、ついに宗谷岬に到達。「日本最北端の地の碑」の前に立ち見渡すと、海の向こうには43㎞離れたサハリンの島影が見えます。強い風が吹き付け、寒いけれど、一生に一度は訪れてみたい場所。ここが「日本のてっぺん」なのです。岬にある土産店「柏屋商店」の店舗奥にある「流氷館」には、稚内に流れ着いた実物の流氷も展示されています。国境の海の歴史と大自然を感じながら、日本最北の旅を終えます。

  • 1日本最北端の地の碑。
  • 2宗谷岬の近くから樺太へ出航し間宮海峡を発見した間宮林蔵の立像。
  • 3本物の流氷を展示する流氷館(入場無料)。この日の館内はマイナス12.5℃。

宗谷岬周辺の土産店では稚内観光協会発行の「日本最北端到着証明書」100円(税込)を販売している。到達日スタンプも押してもらえるので、最北端踏破の記念にぜひ手に入れたい。

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