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奇跡の清流が生み出す文化、世界に誇る土佐和紙
恵み豊かな仁淀川散策

【高知県吾川郡・高岡郡】いの町〜仁淀川〜佐川町神秘的な青味を宿す、深く透明な緑色。高知県中央部を流れる仁淀川は、国土交通省による全国一級河川水質ランキングで、3年連続1位を獲得した清流。神々しいまでに美しい色合いは「仁淀ブルー」と称せられます。この流域には、古くから良質な水によって数々の文化が生まれ、特に土佐和紙は世界に名を馳せるほど有名。今号では仁淀川を巡りながら、水によってもたらされた高知県の文化を訪ねます。

奇跡の清流・仁淀川
その美しさと恵みを訪ねる

息を飲むほどに美しい仁淀川の水。この水によって育まれた土佐和紙の歴史を辿り、さらに川の上流にある中津渓谷にも。夏の陽光を浴びながら、美しい水をめぐる旅に出かけましょう。

【いの町〜仁淀川】日本三大和紙産地の一つ、土佐和紙のルーツを歩く

JR伊野駅に着いたのはお昼を少し過ぎた頃。まずは「土佐料理 まなべ」で昼食をとりましょう。80年以上の歴史を持つ鮮魚店が運営するこちらでは、せっかくですから高知名物のカツオ料理を。肉厚にカットされた「かつおタタキ」はニンニクと一緒にいただくのが高知流。臭みがなく、藁で炙った香ばしい香りが口の中にふわりと香ります。また、「土佐巻」はカツオと酢飯の相性が良く、一緒に巻いた大葉やニンニクなどの薬味が良い風味付けになっています。

  • 1伊野駅は、木造の建物に土佐漆喰塗りを施すなど、建築物としても興味深い。
  • 2魚屋が経営する、おいしい土佐料理処「土佐料理 まなべ」
  • 3「かつおタタキ」1,200円(税込)、「土佐巻」880円(税込)

さて、すっかりお腹が満たされたところで土佐和紙のルーツを求めて出発。店を出ると早々に「とさでん伊野駅」の駅舎が見えてきます。この地では、安土桃山時代に和紙作りが始まって以来、代々高い技術が受け継がれてきたそう。山内一豊が藩主の頃、幕府の献上品となり、その名が全国へ広がるきっかけとなりました。こちらの「とさでん交通株式会社」(当時は「土佐電気鉄道株式会社」)では、明治41年に伊野線を開通。いの町の紙漉き文化発展の一翼を担ってきました。

  • 1専用の道具で原料をすくい上げたら、上下左右に振って楮の繊維を絡める。
  • 2完成品はお土産に、また旅先からの便りを出すにも良い。
  • 3いの町ののどかな風景に溶け込む「とさでん」。

こうした文化について詳しく教えてくれるのが「いの町紙の博物館」です。館内を見て回ると、いの町の紙漉き文化が仁淀川の美しい水と、良質な土佐楮、地元職人らの優れた技術によってもたらされたことが分かります。また、土佐和紙に関する展示には、厚さ0・03〜0・05㎜、世界一薄い手漉き紙「土佐典具帖紙」も。それを見れば、この地域一帯の紙漉きの技術の高さが実感できるはずです。

じっくりと紙漉きの歴史を学んだ後は、博物館前の堤防を上って仁淀川沿いをお散歩。豊かに水をたたえた川で遊ぶ子どもたちの姿が心を和ませてくれます。仁淀川橋を渡って「利休」まで歩いたら少し休憩です。コーヒーを飲みながら気さくなマスターとしばしおしゃべりを楽しみ、帰りには人気の「けずり芋」をお土産に購入しましょう。仁淀川橋を渡る頃には、もう夕方。夕日を浴びてキラキラと光る川面を眺めながら初日を締めくくります。

  • 1暮れ行く夕日を静かに眺められるのは、旅先ならではのひと時。
  • 2いの町紙の博物館には紙漉きの歴史や道具の展示の他、原料である楮に関する詳しい解説も。
  • 3利休の人気商品「けずり芋」は、高知県の土産物コンクールで審査員特別賞を受賞した逸品。

【中津渓谷〜佐川町】歳月をかけて描き出された自然のオブジェを体感

翌日は少し山を登り「中津渓谷」の「雨竜の滝」を目指します。仁淀川の上流域には「にこ淵」や「安居渓谷」など「仁淀ブルー」が見られるスポットが数々ありますが、「中津渓谷」もその一つ。渓谷の入口はすでに水が深緑色に澄み、水中を気持ちよさそうに泳ぐアメゴ※の姿が水の美しさを物語っています。長い歳月をかけ、雨と渓谷の流れによって造られた自然美を眺めながら川岸に延びた約2.3㎞の遊歩道を奥へ。手つかずの自然が織りなす緑の風景を歩き、さらにごつごつした岩肌の道を抜けると「雨竜の滝」に到着します。約20mの高さから滝壺に勢いよく水が落ちる姿は雄大。自然の力を感じずにはいられません。

  • 1美しさ際立つ「仁淀ブルー」。
  • 2「中津渓谷」入口へはJR佐川駅から黒岩観光バスに乗り「名野川」停留所で下車し、徒歩で10分。
  • 3随所に七福神の石像が置かれ、道中を見守ってくれている。
  • 4大黒天のみ、岩に絵が刻まれているため注意してチェックしよう。
  • 5渓谷の入口から「雨竜の滝」までは30分程度。

しっかり歩いてそろそろお腹もすく頃。温泉施設「中津渓谷 ゆの森」内にある「レストラン PONTE」で「田舎定食」をいただきます。渓谷の風景を眺めながら、この地で育ったアメゴや山菜など、自然豊かな食材をいただくのは格別です。
※「アメゴ」とは、アマゴを指す高知特有の呼び方。

  • 1豊かな自然が織り成す季節の料理と、温泉のある「中津渓谷 ゆの森」
  • 2PONTEのテラスは山間の風景と渓流を一望できる特等席。
  • 3甘辛く煮たアメゴや地元の多彩な料理を味わえる「田舎定食」1,200円(税込)

さて、バスに乗って佐川駅に戻ったら、少し足を延ばして佐川町上町地区へ。実はこの界隈も、仁淀川の水によって江戸時代に酒造り文化が生まれた場所。「司牡丹酒造株式会社」では今なお仁淀川の伏流水による酒造りが行われています。白壁造りの町並みは、歴史ある町の面影を今に語り継ぐよう。江戸から続く商家を改装した休憩所「旧浜口邸」で一服しながら、この旅を振り返りましょう。

  • 1「司牡丹」がある「酒蔵の道」。多い時は9軒もの酒蔵が立ち並んだとか。
  • 2旧浜口邸の縁側席でのんびり庭を眺めながら休憩を。
  • 3司牡丹の仕込み水で淹れたコーヒーと、地元産こだわりシフォンケーキのセット500円(税込)

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