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怖がるだけでは解決しない。認知症とはいったい何?

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"土田先生"脳エクササイズ

土田先生 長く脳神経外科として第一線でご活躍される土田先生。少し難しい脳の話も、分かりやすくお話くださりすっかり話に引き込まれてしまいました。(編集部)

まず、認知症とはどのようなものか知り、しっかり予防することが大切です。横浜市の認知症サポート医でいらっしゃる、よこはま土田メディカルクリニックの土田医院長にお話を伺ってきました。

認知症

現在、日本には約250万人の認知症の方がいらっしゃるといわれています。

では、その認知症とはいったいどんなものなのでしょう。

「人の名前が思い出せない」「買い物に行ったら財布を忘れて来てしまった」こうした症状はすべて認知症の症状だと思いますか?

認知症というのは正式には、「認知障害の一種であり、後天的な脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が不可逆的に低下した状態」と言われています。

簡単に言うとそれまで理解できていたことが、脳に障害ができたためにできなくなってしまい、改善できなくなった状態ということです。

たまに忘れ物をした、テレビで俳優の名前がすぐに出てこない、などというのは決して認知症ではありません。

認知症の原因

認知症の原因は大きく分けると脳の血管障害、つまり脳梗塞脳出血の後に発生してくるものとアルツハイマー病のように脳の細胞が変性して起こってくるものがあります。

その一方で、年齢を重ねた結果起こってくる現象もあります。

高齢になればなるほど物を覚えにくくなってきますが、こうした変化は50歳くらいから始まると言われています。

しかし、この現象は認知症とはまた別なものです。

そもそも記憶というのは脳の中で神経の細胞がお互いにつながりあって情報をやり取りすることで成り立っています。

情報が多くなりすぎると、その情報に行きつくまでの道のりがどんどん遠くなってしまうのですから、覚えにくくなるのは当然のことなのです。

最近すっかり物覚えが悪くなった』『すぐに人の名前が出てこない』こうした状況はこれまで積み上げてきた情報量が多すぎて整理できなくなってきたと考えればいいわけです。

増えすぎた情報は「忘れる」ことで整理され、その結果、大事な記憶力のアップにつながっているのです。

認知症の症状

さて、認知症の中核となる症状は記名障害と見当識障害です。

記名障害というのは文字通り記憶することが難しくなるという状態です。

一方の見当識障害は時間や場所がわからなくなるというものです。ですが、ここでも早合点してはいけません。

たった今聞いたことを思い出せない、と言ってもそのたった今のことにしっかり集中していなければ記憶に残るわけもありません。

いきなり今日は何月何日と聞かれれても、正確に答えられる方のほうが少ないと思います。

記憶というのはしっかり五感が認識したから残るものであって、うわの空で聞いていれば記憶にも残りません。

また、私たちの日常生活は日付で決められていないことのほうが圧倒的に多いのです。

火曜日はプラスチックごみの日、毎週木曜日はジムに行く日、土曜日は見たいテレビドラマがある。このように曜日で仕切られた日々を送っているわけですから、日時が咄嗟に出てこないのは、ある意味当然なのです。

かつてボケなどと言われ今では認知症としてすっかり認知されたこの状況は、それほどみなさんの目の前にある病気ではありません。

しかし、単なる物忘れなのかそれが認知症の始まりなのかは簡単にご自分で判別することはできない思います。

今はまず、認知症に少しでも向かわないためにご自分でできることを始めてみようではありませんか。

次回から、そうした方法を具体的にお話していこうと思います。

土田先生プロフィール

土田先生

土田 隆

-PROFILE-

1982年、東邦大学医学部を卒業後、同大学脳神経外科教室入局。
磯子中央病院副院長、同院健康管理センター長等を経て、2011年に「よこはま土田メディカルクリニック」を開設。
横浜市認知症サポート医

肥満、高血圧、糖尿病等の生活習慣病の予防・治療に取り組んでいる。テレビ・雑誌・講演等でも活躍中

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